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新日本出版社

商品詳細

あと5分、あと10分…。――画布に向かう「ひたむきさ」に出会う

ISBN978-4-406-05156-9 C0021

傷ついた画布の物語

傷ついた画布の物語

戦没画学生20の肖像

定価1,728円(本体1,600円)

2008年8月8日

四六判上製 208P

無言のまま、何か饒舌に「無言のコーラス」を響かせる無言館の画布たち。そこに飾られた絵にはどのような濃密な時間が刻み込まれていたのか。生を断ち切られるまで命を輝かせていた戦没画学生たちの青春を、彼らへの「恋文」のように描き出した心ゆさぶる20の物語。9月にオープンする無言館第二展示館(「傷ついた画布のドーム」)を記念して刊行!

〔目次〕

愛する戦没画学生たちへ

  • 伊沢洋「家族」――この絵は空想画なんです
  • 太田章「和子の像」――何枚も何枚もデッサンして
  • 中村萬平「霜子」――「絵の中に私がいます」
  • 蜂谷清「祖母なつの像」――一枚のイコン画のごとく
  • 片岡進「自刻像」――銃創一つない「ライフマスク」
  • 丸尾至「釣り人のいる風景」――知識はきたない本だとて変わりませぬ
  • 小柏太郎「天女の像」――痛まし、戦場のグルメ
  • 興梠武「編み物する婦人」――香月泰男に絵具をわけた男
  • 清水正道「婦人像」――応召を誰にも知らせず
  • 大西博「無題」――リヤカーで絵を運んだ日
  • 佐藤孝「風景」――遺書とよべる何ほどのものはない
  • 西岡健児郎「妻せつ」――夫の姓を一度も名乗らぬまま
  • 小野春男「茄子」――将校にはならぬ、絵を描けなくなるから
  • 桑原喜八郎「少女」――昨日、戦争が終わった夢をみたよ
  • 尾田龍馬「宇和島風景」――芍薬のハンカチ
  • 岩田良二「故郷風景」――ぼくは必ず治ります
  • 庄司正「曇り日」――将来は、舞台美術も戯曲も
  • 原穣「坂出風景」」――重々しき黙示録
  • 大江正美「白い家」――この絵を治療費のかわりに
  • 川崎雅「馬」――父はまだ生きている